第44回「買掛金の決算処理」

決算書元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

うちの事務所は、7月、8月決算が多く、決算の真っ只中という感じです。早速9月決算も入ってきました。

申告期限は、決算日後から2ヶ月以内ですが、事務所では1ヶ月決算・申告を目指しています。

毎月、計画と実績のフォローをしている会社では、決算に2ヶ月も要していたら、次の期がスタートして3ヶ月後に見ることになりかねません。

また、早めに提出しておくと、税務署側でチェックして誤りがあった場合、期限内提出に間に合うという利点もあります。

さて、決算の際に、売掛金の年令調べをすることは、以前にこのブログでご紹介しましたが、今日は、買掛金・未払金の債務についての決算処理についてです。

買掛金・未払金の場合、いつ発生したかの年令調べよりも、こちらが払うか、払わないかによっていますので、請求書との照合により確認する方が適しています。

それもフロー(取引)の請求書明細ではなく、ストック(残高)の請求書残高で照合すると、洩れているもの、支払っていないものが明らかになります。

基本的に、先方の請求書残高に合わせることになります。
ただし単価違い、値引洩れなどがあれば、あるべき残高に修正します。

請求書が来ないということもたまにあります。
その場合は、積極的に仕入先に連絡するよりも、請求書を待つ方がいいでしょう。

例えば、個人のカード払いでは、最近はギャザリング処理で洩れるということはなくなりましたが、請求が来ない場合、わざわざカード会社に連絡するでしょうか?

1年経過しても請求が来ない場合は、雑収入として処理することになります。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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