書評

書評

第368回 書評『成瀬は天下を取りにいく』

今年2024年の本屋大賞の受賞作です。著者は宮島未奈さん。1983年生まれで大津市在住で京都大学卒です。年令以外は主人公の「成瀬あかり」と同じです。本屋大賞とは「「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2024年本屋大賞」の略です。今年...
書評

第367回 書評『福岡伸一、西田哲学を読む: 生命をめぐる思索の旅』

『生物と無生物のあいだ』で動的平衡を主張した福岡伸一さんが、西田研究の第一人者である池田善昭さんとの5回、15時間にわたる対談を中心に、2015年10月から2017年6月までに両者で取り交わされた500通以上の電子メール、対談のためのレジュ...
書評

第320回 書評『ふりさけ見れば 上・下』

日経新聞で2021年7月~2023年2月まで連載されたものです。日経では途中から読み始めていました。改めて上巻から読んでみて、下巻の半分以下しか読んでいないことが判りました。 歴史・時代小説ベスト1に選ばれた『白村江』(荒山徹)では、白村江...
書評

第318回 書評『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』

日本ボクシング史上最高傑作と称される「井上尚弥」。令和5年1月に、WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界バンタム級王座の返上し、7月にWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトンに、8回1分14秒TKO勝ちを収め...
書評

第314回 書評『極楽征夷大将軍』

2023年上半期の直木賞の受賞作です。最近の直木賞はレベルが高く、なかなか見逃せません。今村省吾、米澤穂信、佐藤究のように、受賞者が、その後、更に活躍しています。 著書は垣根涼介。長崎県出身で、1966年生まれです。応仁の乱を描いた『室町無...
書評

第311回 書評『資本主義の次に来る世界』

著者はジェイソン・ヒッケルという経済人類学者で、数年間、南アフリカで出稼ぎ労働者と共に暮らし、アパルトヘイト後の搾取と政治的抵抗について研究してきています。 資本主義の限界ということは、最近、よく耳にします。そのことをデータを基に「第1部 ...
書評

第309回 書評『mRNAワクチン大虐殺 生き残りマニュアル』

ネットジャーナリストのリチャード・コシミズ(RK)さんの新刊です。当初は資金難のため、Kindle版のみの販売でしたが、ネットでの募金により何とか紙の出版にこぎつけています。あまりに本当のことをズケズケの発言するため、メディア、出版社から全...
書評

第307回 書評『史上最高の投手はだれか〈完全版〉』

2023年6月29日現在、メジャーの大谷翔平選手はすでに27号ホームランを放ち、ホームランダービーのトップを走り、投手として7勝3敗です。ロッテの佐々木朗希選手にしても160㎞は当たり前に出しています。 年々レベルが上がっている野球界ですが...
書評

第303回 書評『運をつかむ』

日本電産㈱の永守重信会長の著書です。2023年4月1日に創業50周年を迎え、社名をニデック株式会社としています。 約20年ほど前に、会計監査に携わっていた飯塚の会社が日本電産にM&Aされ、永守会長の指導の厳しさは傍目で見ていました。「すぐや...
書評

第299回 書評『イベルメクチン』大村智編著

「第一章 古くて新しいイベルメクチン物語」は、イベルメクチンを開発された大村智先生が書かれています。第二章以下は、7名のドクター等により、新型コロナに対するイベルメクチンの有効性について、学術論文、臨床結果を基に記述されています。 大村智先...