第43回「消費税率が引き上げられます」

消費税アップイラスト元気ですか! 福岡の公認会計士、税理士の山崎隆弘です。

安倍首相は10月1日、現行5%の消費税率を平成26年4月1日に8%へ引き上げることを表明し、とうとう消費税の増税が決定されました。

消費税が景気に与える影響、生活に与える影響は絶大です。以前、このブログで紹介したビル・トッテンさんは『課税による略奪が日本経済を殺した 「20年デフレ」の真犯人がついにわかった!』では、消費税増税によりバブル後の失われた20年がもたらされたとしています。

当初、消費税が導入されたのが平成元年です。

平成元年(1989年)といえば、日経平均株価が12月29日に史上最高値の38,957円を記録しました。それからバブルが弾け、2009年3月10日にはバブル後の最安値7,054円を記録しています。最高値の18%です。

そのようなことのないように、政府は、17年ぶりの税率引上げに伴い、与党の「民間投資活性化等のための税制改正大綱」に基づいて、5兆円規模の経済対策を盛り込んだ「消費税率及び地方消費税率の引上げとそれに伴う対応について」を閣議決定しています。

自殺者は消費税が5%に増税された翌年の1998年から急増して3万人を突破しています。

これ以上、増えなければいいですが、政府がインフレ政策を目指していることもあって、個人の生活はますます苦しくなってきます。

消費税にからんで10月6日の日経の記事に興味深いものがありました。

金の地金(じがね)など現物は消費税込みの価格で売買されています。いま、金を入手し来年4月1日以降に売却すれば増税される3%分多く売却金を手に入れられることになる。消費税導入時と前回の増税時には、ともに金需要が一時大幅に増えた。今回も同様の動きが広がるだろうか」

というものです。

確かに免税の個人の場合には、このようなことは言えます。

さて、どうでしょう。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

山崎 隆弘をフォローする
消費税
シェアする
山崎 隆弘をフォローする
福岡市東区箱崎の公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所
タイトルとURLをコピーしました