キャッシュを残す経営インフレによる影響なのか、最近は車の価格も上がってきました。ちょっとした高級車になると10万円超えは当たり前、20百万円代の車を取得するのも珍しくなくなりました。
一方、中古車市場も盛んで、わざわざディーラからその車を売って下さいと頼まれ、使用中の車を売って新車に買い換えたお客様もおられます。業績が悪い会社ほど、中古車ではなく新車を買うケースが増えたことがあります。法人の場合、どんなに赤字決算でも、車そのものに担保価値があるのでディーラーは売ってくれます。
車両を取得してキャッシュフロー的には、あまりにローンが多くなると、その返済金が負担となってしまいます。自分が車を取得する際、ローンで買った時の毎月の返済額が多いので、よくよく計算すると金利が影響していました。いくら経費になるとはいっても、金利がもったいないので現金で取得するようにしています。
車は買った瞬間に価値が下がるので、相続対策にはいいと思います。ただ、外車の超高級車は転売するときには、更に価値が上がっていることもあるとのことで、ローンの残価(ローンの最終払い)がかなり高く設定されています。何よりもローンを多額に抱えて、本業の融資が受けれないとなると本業に影響します。運送業のように本業のために数千万円のトラックを取得するのは、必要なものであり、減価償却費も本来の必要経費です。
単に移動のためだけの車の減価償却は、多額になると利益を圧迫してしまいます。車のリースは、保険などのさまざまの経費が含まれていますので、支払が多めです。可能ならば現金で買って、乗り潰す、使い倒すのがキャッシュを残すためには、より効果的だと思っています。中古車であれば、中古耐用年数の2年で償却(現在は200%償却なので実質1年)できます。なので、車はできれば現金で買いましょう。


