第325回 映画『カラフルな魔女 角野栄子の物語が生まれる暮らし』

映画

『魔女の宅急便』の原作者で知られる角野栄子さんのドキュメンタリーです。2024年、元旦の誕生日で89才になっています。全く、おばあちゃんらしくありません。パッとに見て、30代~40代にみえます。昭和10年生まれで、終戦時には10才でした。戦争時は大変窮屈な時代だったので、そこから解放されたときには、この自由な気分はもう絶対に離したくないと誓います。

23才で結婚し、24才のときに夫婦でブラジルに移住します。生活習慣も店で売っているものも全く異なり、絶望します。窓を開けてブラジルの空気を吸い込んで、ここで生きていけると思ったそうです。当時、10才のルイジンニョ少年から、ポルトガル語を教えてもらいます。カーニバルではダンスに誘われますが、踊れないと断ると、コラソン(心)は同じだから踊れて、歌えるはずだと言われます。

帰国して、大学の恩師から物語を書くように勧められ、ルイジンニョのことなら書けるかもと『ルイジンニョ少年: ブラジルをたずねて』を出版します。2018年「国際アンデルセン賞」を受賞したとき、「ルイジンニョ」に会っていなかったら作家にはなれていないとスピーチしています。

89才の現在でも朝8時に起床し、10時から夕方までパソコンに向かって執筆しています。その後に迷子散歩に出かけています。ブティックを覗き、カフェでエスプレッソに砂糖2杯をかけて飲みます。

2023年11月3日には「魔法の文学館」がオープンされ、1万冊の児童書が読めるようになっています。そこになんと! 62年振りに再開したルイジンニョを招待します。60年間、音信不通だったのが、ネットでつながり、感激の再会となりました。

文学館は娘のりおさんがプロデュースしています。こういう風に年を取りたいと思わせられます。100才まで生きるからと、ルイジンニョに再会を約束する角野栄子さんでした。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

山崎 隆弘をフォローする
映画
シェアする
山崎 隆弘をフォローする
福岡市東区箱崎の公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所
タイトルとURLをコピーしました