
日経新聞の日曜版で紹介されていました。2013年から始まり2022年まで全6シーズン(1シーズン6話)あります。この度、やっと見終わりました。英国では、ドラマの舞台となった工業都市バーミンガムを訪ねるツアーが盛んになり、髪を刈り上げ、ハンチングをかぶって、三つ揃いのスーツにコート姿の男性が続出したそうです。永ちゃんファンを彷彿させます。
それだけ社会現象になった人気ドラマです。確かに重厚な演出で、テレビドラマのレベルではありません。1890年代から20世紀初頭にかけてバーミンガムに実在した19世紀のギャンググループであるピーキー・ブラインダーズを元にしています。
ジプシーであるシェルビー家が、バーミンガムで成功し、ロンドンにまで進出し、ニューヨークまで手を伸ばそうとします。シェルビー家の次男であるトーマス・シェルビーが、第一次世界大戦の戦場であるフランスから帰還し、そこからのし上がっていきます。英国の議員にまでなります。ウィンストン・チャーチルのある意味、手先になって影響力を強めていきます。なんと、チャップリンまで出てきたのにはビックリしました。パーティでチャップリンを紹介しています。ニューヨークでは、名前だけですがアル・カポネも出てきます。
トーマス(トム)・シェルビーを演じるのは2024年『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したキリアン・マーフィです。クリストファー・ノーラン監督作の常連です。トムの叔母のポリー・グレイ(ヘレン・マックロリー)、兄のアーサー・シェルビー(ポール・アンダーソン)など、女性を含めた家族で重要なことを決定していきます。単なる家族(ファミリー)ではなく、一つのマフィアです。しかし、何と言っても、トムの個性が際立っています。
一応、完結となっていましたが、最近の情報では、続編として映画の撮影が終わっているそうです。劇場公開が待ち遠しいです。