第404回 書評『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』

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お客様の社長さんより「この本いいですよ」と勧められ、お借りしました。基本的に、人から勧められたものは読むこと、観ること、食べることにしています。早速、読ませて頂きました。

著者のビル・パーキンスは今年56歳、日本訳本が出版されたときが51歳ですから、50歳頃に書かれた本です。著者の紹介では1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドマネージャーとあります。日本円に換算すると約177億円の資産を持っていまることになります。

この本の冒頭に、アリとキリギリスのイソップ寓話から、ところでアリはいつ遊ぶことができるのか?の疑問を出します。著者は「死ぬまでに、金を全て使い切りたい」として、だから「ゼロで死ぬ」(DIE WITH ZERO)ことを目指すべきとします。177億円を使い切るのも大変です。著者は節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。その結果、世界が必要以上に小さな場所になってしまう。人生は経験の合計だからとの主張です。

人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」であると著者のパーキンスは言います。私は、経験、思い出というよりも、どれだけ行動するかを重視しています。仏教的に言えば「業」あるいは「行」です。ろくな行動はできませんが、どれだけ「行」を積むかによると考えています。なので、キャッシュを貯めることを提唱してはいますが、あくまで行動するためのキャッシュです。お金が無いから行動できないということが自分にとって一番イヤなことです。お金を使うのも得意です。

例えば、海外旅行にしても、40代、50代と20ヶ国以上に行きました。60代後半になってくると、行くのも億劫になってきます。「思い出」は死ぬと消えてなくなりますが、「業」は残っていくとお釈迦様は説かれます。悪業しかできない自分ですが、「行」を積んでいきたいと思っています。

この記事を書いた人
山崎 隆弘

山崎隆弘事務所所長
公認会計士・税理士

1960年福岡県生まれ。福岡市在住。29歳で公認会計士試験に合格。以来、中央青山監査法人(当時)で10年間勤務。会計監査、システム監査、デューデリジェンスに従事し、上場企業などの主査を務めるが、39歳のときに胆管結石による急性胆管炎を発症する。結石の除去に入退院を繰り返し、監査法人を退職。

1年間の休養後、41歳で父親の会計事務所に入所。44歳のときに同事務所を引き継ぎ、公認会計士事務所を開設。同時に妻二三代が入所。「ビジネスと人生を楽しくする会計事務所」がモットー。家族で踊る「会計体操」は、NHK・フジテレビ・KBC・RKB・読売新聞・西日本新聞など多数のメディアで取り上げられる。

著書に『年収と仕事の効率を劇的に上げる 逆算力養成講座』『なぜ、できる社長は損益計算書を信じないのか』。

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福岡市東区箱崎の公認会計士・税理士 山崎隆弘事務所
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